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詩劇=夢乃月愛花と美しき乙女達

時計台の下で音色を聴かせる少女のページ

いつも、真夜中2時になると、あの時計台の下でフルートの音色が聴こえてくる。街もそして、誰もがもう寝沈まった時間に流れてゆく。いつも音色を奏える、あの少女だ。白い髪に、白いロングコートに、黒いロングブーツを履いている。まさに、その少女は、満月が好きだ。満月が出た夜には、いつもより、1時間長い演奏をしている。つまり、特別演奏会だ。少女の曲のレパートリーは、約30曲はある。そのほとんどが、癒し系が多い。その他には、ときどき歌を披露すろこともある。しかし、その街の噂によると、「決して、その少女の近くに行ってはいけない」と言う決まりがある。もし、近づいた場合は、その少女が消えてしまうからだ。たとえ、演奏の途中でも消えてしまう。だから街では、真夜中2時から朝方5時までは、時計台付近は、立ち入り禁止としている。街の人は、その少女を「眠れる音色の少女」と呼んでいる。街の夜は、その少女のおかげで、優しい眠りと心地良い、安らぎさに満たされている。その少女の音色が好きと言う少年がいた。その名前は、姿洋平。洋平は、その少女のファンであった。少女の奏える音色、そして歌は、自分が持っているCDに録音している。その少女の声に
癒されるのが大好きだ。そのメロディーに乗せて詩を書いたり、歌詞を書いたりしている。
いつか、その少女に詩や歌詞を提供してあげたいと思っていた。「俺の歌詞をあの少女、第一号にするんだ」と決めていた。そして、あの少女と話をしてみたいと思っていた。次回に続く・・


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